ヘルペスとう病気について知る

「ヘルペス」というのは、ヘルペスウイルスが皮膚や粘膜に感染することが原因でおきる病気です。
「帯状疱疹」と「単純疱疹」があり、発症するとそれぞれの箇所に水ぶくれが現れます。

ヘルペスウイルスは誰もが感染しているごく一般的なウイルスです。
これは感染して症状が治まった後も人の細胞の中にじっと隠れています。
普段は症状が出てきませんが、風邪や疲れなどで体の抵抗力が落ちると突然出てきて症状を引きおこす、という特徴を持っています。

ヘルペスの代表的なものとして「帯状疱疹」や「口唇ヘルペス」、「性器ヘルペス」があります。

帯状疱疹
お腹から背中にかけて帯状に水ぶくれが現れます(顔や手足、お尻の下などに現れることも)。
体の左右どちらか一方に出るのが一般的で、激しい痛みを伴うことも多いです。
免疫力が落ちている場合には、更に水ぼうそうのような水ぶくれが全身に出ることもあります。
口唇ヘルペス[単純疱疹]
唇の辺りにデキモノができます。
唇や口の周りが赤くなって、数日後小さな水ぶくれが出来ます。
かゆみ、ほてり、ぴりぴりした痛みを感じることもあります。
性器ヘルペス[単純疱疹]
性器やお尻の周辺の皮膚に、赤いブツブツや水ぶくれ、ただれがおきます。
性交渉などで感染してから2日~12日で発症します。
気づかないまま人にうつしてしまうこともあります。

発症したときは早めに治療を始めるようにしましょう。
通常は皮膚科で受診しますが、患部が陰部の場合男性なら泌尿器科、女性なら婦人科でもよいでしょう。
治療方法として有効なのは「ウイルスの増殖を抑えること」です。
増殖を抑える働きのあるゾビラックス、バルトレックス、バラシクロビル、アシクロビルなどの抗ウイルス薬が使用されます。

基本的に「帯状疱疹」は一度かかると再発することは稀です。
しかし「口唇ヘルペス」や「性器ヘルペス」は再発しやすく、治ったと思ってもウイルスは神経細胞の中に隠れていて、次の機会を狙っています。
予防で大事なことは「抵抗力を落とさないようにする」ことです。
体調管理をしたりストレスを溜めないようにしたり、心身の健康に気をつけて過ごしましょう。

ヘルペスの予防と治療法

まだ感染していない人がヘルペス感染症を予防するためには、何よりも感染者との接触に気をつけることが大切です。
ヘルペスウイルスは接触感染しますが、単にウイルスが皮膚に付着しただけでは感染せず、皮膚にある傷・湿疹や粘膜などから感染します。
具体的には「口唇ヘルペス」はキスや頬ずり、「性器ヘルペス」は性交渉などが感染の原因となります。
また物を介して感染することもあるため、感染者が使用したタオルなどは共用しないなどの注意が必要です。

自分とパートナーがヘルペスウイルスに感染していないかを知ることも、感染を未然に防ぐためには大切なことです。
そしてどちらかが感染者の場合は、症状が出ているときや体力が疲労などで免疫力が落ちているときにはウイルスが感染するような行為は必ず避けます。
そうではないときに性交渉する場合には、男性はコンドームを装着するなどで感染率は低下しますが、100%回避できるわけではないことを認識しておく必要があります。

一方、ヘルペスウイルス感染者が再発を予防するためには、免疫力を下げないようにすることが重要です。
具体的には、睡眠を十分に摂って疲労やストレスを蓄積させない・紫外線を避ける・皮膚炎や乾燥肌の場合は保湿などのケアを行い乾燥を避ける等が挙げられます。

ヘルペスの治療方法は抗ウイルス薬による薬剤治療です。
バラシクロビル(商品名バルトレックス)やアシクロビル(商品名ゾビラックス)等を使用しますが、単純疱疹だけでなく帯状疱疹にも効果があります。
バラシクロビルは内服薬、アシクロビルには内服薬の他に外用薬や点滴薬があり、医師の指示によって使い分けます。
内服薬の場合はバラシクロビルの方がアシクロビルよりも半減期が長く服用回数が少なくて済むため、第一選択薬となるケースが多いです。

ヘルペスの治療は発症したら直ちに治療を開始することが肝要なため、症状が出たらできるだけ早い時期に医療機関を受診し、薬剤治療を開始します。
また、症状が治まったように見えても、ウイルスが鎮静化しているとは限らないため、医師の指示通りに薬を続けることが大切です。

ヘルペスウイルス感染者で再発回数が多い場合は、抗ヘルペスウイルス薬を使用した再発抑制療法を行うこともあります。
症状が出ていないときも治療時の半量の服用を継続することで再発を予防するというもので、年に6回以上再発する感染者が対象です。